高松スクール 園芸の勉強会へ

おはようございます。

私の中で2月というのは年間を通して、特にインプットに力を入れています。

コビー博士の言葉を借りれば、第Ⅱ領域です

緊急ではないけれど重要なこと

学習投資は緊急ではないけれど、長期で見れば人生に決定的な差をもたらすと確信しています。

特に今回は園芸のセミナーですから本業、ど真ん中にあたります。

先日は高松商事さんが主宰する高松スクールに参加し、東京国際フォーラムに行って園芸業界の勉強会に行ってきました。早速インプットをまとめアウトプットしたいと思います。

特に私が印象に残ったのがアメリカのアルトマン社副社長マーケティングデェベロップメント・マネージャーを務めておられるダスティン・ダウトフ氏の講義でした。



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アルトマン社は7000haの農場を有する全米1の生産者です。多肉植物、バラを中心に一年草、宿根草を生産しいます。7000haですから日本のディズニーランドの面積が約50haですから、ざっと140倍となります。さすがUSAスケールも桁違いです。

しかし、アルトマン社はもともとは園芸を裏庭で楽しんでいた延長がファミリービジネスとなり、営業が1970年頃(だったと思います)から始まったようです。

時代背景はあるにしろ、企業が成長する要素はなんだろうか?

いや~これは不思議ですよね。不思議だと思いませんか?成長する企業と衰退する企業。何に違いがあるのでしょうか?時代の追い風?向かい風?外的要因もあるはずであるが、内的要因もあり、ケースはさまざまでしょう。私はその成長と衰退をもたらす「違い」にとても興味があります。

彼の話は10のヘッドラインがあります。

1.yes顧客に問われたことには「はい」と応える

2.understand理解すること、顧客への理解、働く従業員に対しての理解

3.dedication献身、顧客に対しての献身的な姿勢

4.turst信頼、納期を守り、時間を守り、品質を守る。信頼なくして、ビジネスは成り立たない

5.newいつも、何かが新しい。新しさに人は「はっ」となりますよね。

6.craftsmanship物作り、やはり原点は物作り

7.efficiency物事の効率、能率を追及すること

8.risk真のリスクとは何か知りましょう

9.consumer顧客。顧客があっての商売、誰が顧客か?顧客は何を望んでいるから、考えましょう

10.performance 性能を知り、常に高めましょう

この10項目であなたは何を連想するでしょうか。経営理念というより、家訓に近い印象を受けましたがどうでしょうか?

もしかしたら「こんなん当たり前だ」と思う方もおられるでしょう。

私はこの10項目を読むと松下幸之助氏を連想しました。

かつて日本のお家芸であった白物家電の生産と販売を彷彿させます。だから懐かしい。というより、我々日本人が以前から備わっていたもの。という印象です。

ですから「当たり前のこと、しっかりできとんのか?」と松下幸之助氏に問われるような気がしてなりません。

品質が悪くても、誤魔化せる。

納期が遅れても、適当に謝ればその場は切り抜けられる。

創意工夫しなくても、時間がくれば仕事は終わる。

「違い」は当たり前のことを当たり前できているのだろうか?

ここに差があるような気がします。

私は花き業界に携わる身として、お客さまにベゴニアを直接販売する身として、本当に人のためになっているだろうか?

いつも自問、自らに問い続け、花作りをしていかなくてはいけないし、そこを出発点として、ビジネスを組み立てなければいけないと改めて感じました。

とにかく最終消費者あっての業界ですから、最終消費者への献身を忘れてはいけません。