おはようございます。
今日は集中について考えてみたいと思います。
その前に現代はマルチタスクの時代です。短期間の間でやることを処理、もしくは同時に処理していくやり方で物事をテキパキこなし、現代人に求められるスキルであり、私も能力として現代で有効でかつ求められるスキルであるなぁと考えていました。皆さんもそのように思いませんか?例えばありますよね。
「あの人にメールのPDFのダウンロード中、先日受けとった書類が気になり、つい封筒に手を伸ばしてしまう。その時ふと部屋が汚いことに気づいて、いつ掃除しようか考えてしまう。」
こんなの日常茶飯事ですね。
しかし、5年前ECのセミナーに参加したとき、ある講師の方がぼそり言いました。
「マルチタスクは効率が悪いので止めましょう。」
「えっ?」
そして、私は集中という概念に興味を持ち、EQ(心の知能指数は、心の知能 を測定する指標)
研究で著名なダニエル・ゴールマンの【フォーカス】を手に取りました。
マインド・ワンダリングという概念
ワンダリング 車がぶつかってふらつく様子。
つまり、心があちらこちらにさまよっている様子のことです。「あの時ああ言えばよかった」
(スーパーであの嫌な人に会ったら、挨拶はどうしよう)とか。
過去の発言に集中していませんか?買い物する目的に対して集中していますか?
もちろん、空想で終わる時もありますが、ほとんどかそんな無意味な思案で終わってしまいます。
心があちらこちらに、ふらついて意識が現在に集中していない状態です。
人間もヒトである前に動物です。では動物とヒトと違いは何でしょうか。ヒントは動物にはマインド・ワンダリングはないそうです。「俺のバナナ(給料)はこれからどうなるか?」何て考える猿はいるのでしょうか?日光猿軍団のお猿さんなら分かりませんが。
この前に妙義山で出会った猿はそんなこと、考えているようには見えませんでしたよ。最低でも自然界にはお目にかかれませんよね。
したがって、ヒトと動物の決定的なちがいはヒトは「今」のみが概念の全てになっていて、「今」以外にも「過去」「未来」にも思考を行き渡るので、「今、ここに」集中することが難しいのです。
ですが、このような時間の概念を理解でき、過去、未来の虚構に行き来できたヒトだからこそ、高度な文明を築けたのは間違いないとは思われます。
まとめ
マインド・ワンダリング自体は最低限の注意を払いながら、空想やインスピレーションを受けますが、過剰になりすぎると、脳内のおしゃべりが活発になりすぎ注意力散漫になってしまいます。と同時に心も脳も疲労消耗しています。
序盤で講師の方が説明したように、何か物事を処理する時ははマインド・ワンダリングを抑え現在に、そして今この瞬間に集中する方がパフォーマンスを高められるでしょう。
現代では私たちの注意の気を引くものが、マルチメディア、SNSとたくさんのあなたから注意力を奪う仕掛け、誘惑がたくさんあります。限られた集中力、心の体力を消費せず物事に集中できるかは、物事を成し遂げられるかは集中力にかかっています。それは何に私たちが注意を向けるかにかかっています。注意がそらされたら、意識的に最も大切なことに意識を集中させましょう。
他にもボトムアップやトップダウンなどの脳の仕組みについて興味深い研究もあります。
興味がある方は是非。