ベゴニアの高温対策

おはようございます。

ネットでベゴニアの高温に対して夜冷処理をする論文を見つけました。


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大学の研究機関がこのような実践的な情報を論文として公開してくれているのは、有り難いことです。

1980年代と2009−18年を比較すると年平均気温が1.9℃上昇している事実(気象庁、観測地千葉県)

誰しもが地球温暖化を肌身で感じられているでしょうが、数字として見るとだいぶ温暖になりました。うちのお祖父さん、お祖母さんに話しを聞くと「昔は30℃超えるととても暑かった」と言います。今ではそれが40℃いくかいかないか、瀬戸際ですね。また80年代は8月で35℃以上になった日にちは0.2日でしたが、2009-18年では3.5日だそうです。

地球は確実に温暖化しています。

私の温室ではひと月の半分近くは35℃になったくらいです。そのくらい猛暑日が続きました。

高温対策をいかにするかが、生産の生命線

ベゴニアの生育適温は18℃から24℃くらいですので、生育適温より20℃近く高い中での栽培ですら、以前の学術書通りのやり方では、もはや出荷どころか、栽培すらできません。

ということは地球の環境をハード面とするとその気温が上昇した分、温室のハード面もそれに伴い冷してあげる作業が必要になります。それを夜冷処理といい、夜間に植物を冷やしてあげ、夜の呼吸を最適にしてあげます。

仮説ですがベゴニアの場合、夜温の気温が高いと呼吸が過剰になってしまい、糖を過剰に消費してしまうのが、原因と考えてます。

糖は窒素をアミノ酸やタンパク質に合成する過程でも消費されます。

 

つまり夏はただでさへ、糖が消費されやすいため、夜間温度を20℃程にしてあげることで、過剰な呼吸を抑え、結果糖の消費を抑えることができます

そうすれば、少しは夏の環境でもある程度は大きくなるんじゃないか?とテーマを持ってます。


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ロスは出てしまいましたが、出荷まで辿り着きました。